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小林よしのり
2020.3.26 10:10日々の出来事

恐怖と節度では恐怖が勝つ

秘書が熱を出し、風邪をひいていたが、ようやく
回復してきた。
コロナの疑いをかけて、病院に行けと言ったが、
無視して自宅で薬を飲みながら、寝たり起きたりを
繰り返し、ライジングを配信した。
今は熱も下がって、元気な声を出しているが、結局
単なる風邪か、あるいはコロナか分からない。
毎年そうだが、単なる風邪でも、うつされたらイヤ
だからしばらく会わないでおこう。

昨日、喘息の病院に行ったら、いつもの半分くらい
患者がいるので予想より多く感じたが、待合室の席
に座ったとたんに呼ばれた。
いつもは30分くらい待つのに。

医者との話題はやっぱりコロナ。わしの意見に特に
反対はしなかった。
自分のせいではないのに「すみません」なんて言って
たから、医者としての全体責任だと考えるのだろうか?
立派だなと思った。

タクシーに乗ったら、客がいないと言う。
売り上げが30%、40%減になったら、給料が半分に
なるらしい。
これから運転手もどんどん辞めていくだろうと言って
いた。
たかが風邪で失職させるなんてひどい話だ。

小池知事の会見が終わったとたんに、スーパーに客が
押し寄せ、買いだめが始まった。
棚の商品がなくなり、カップ麺までが品切れになって
いるという。

テレビを見てる一般大衆に向かって、恐怖を煽りながら、
節度を啓蒙したって、バランスは保てない。
パニックになるのは必然的だ。全く分かってないな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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